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日米の年金と国籍

海外年金相談センター 市川俊治

海外年金相談センター 市川俊治

カテゴリー:年金・保険

将来の年金請求のために準備しておくことは(1)

1.年金の加入記録を整理しておく

年金の受給請求手続きで重要なのは、ご自身の年金加入記録が全部あるかどうかということです。これを確認しておくことは事前準備として大切なことです。その為にはまず:

①被保険者証・年金手帳を事前に探して確保しておきましょう。厚生年金の加入者は被保険者証が、国民年金は年金手帳が交付されます。被保険者証や年金手帳があるということは年金に加入していた証拠です。年金手帳は再発行申請をすることもできます。但し、年金受給手続きは年金手帳が無くとも基礎年金番号があればできます。

②勤務記録を整理しておきましょう。被保険者証や年金手帳がない場合、厚生年金であれば勤務先名、所在地、勤務した期間を、国民年金であれば加入していた時の住所、加入期間を正確に年金事務所に申し出て年金加入記録を検索してもらい自分の記録に間違いがないかチェックしておく必要があります。
加入記録の確認方法は、日本の年金事務所の窓口で調べてもらう方法と日本年金機構のHP上の“ねんきんネット”を通じて確認する方法があります。日本に一時帰国された場合に、年金事務所を訪問されるか、委任状を書いてどなたかに調査を依頼することもできます。
尚、年金記録については、旧社会保険庁によるずさんな管理によって、持ち主不明の年金記録が約5100万件が見つかり大問題となり、2007年から解明が行われて来ましたが、依然2222万件(2012年9月時点)が未解明の状態にあります。

2.すべての年金記録を基礎年金番号で統一してもらう
以前は、一人でいくつもの年金番号を保有してしまうケースがありましたが、1997年基礎年金番号制となり各人一つの年金番号に統一されました。1996年12月から1997年1月の間、日本にいなかった方は、付番されていないことが多いと思います。1996年以前に日本を出国して基礎年金番号を持ってない方は、年金記録をチェックして、すべての年金記録を基礎年金番号で統合してもらうようにしましょう。 

(次回に続く)

市川俊治 海外年金相談センター(http://nenkinichikawa.org/
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