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コラム Column

ココロのハナシ~カリフォルニア州公認心理カウンセラーから学ぶ正しい心理学

荒川龍也

荒川龍也

カテゴリー:健康
2790 Skypark Dr. Suite 102 Torrance CA 90505
TEL: 424-254-8823

臨床心理士・公認心理師がクライアントにわいせつ行為をしたことで逮捕された事実から見る、日本の精神医療の遅れと危険性

こんにちは、カリフォルニア州公認心理カウンセラーの荒川龍也です。

先日、北海道の心理カウンセラー(日本で一番メジャーな臨床心理士資格と公認心理師資格を保有)がクライアントにわいせつな行為をした疑いで逮捕されました。コラムの最後に、STV NEWSより全文抜粋を載せましたのでご覧ください。

 

このようなカウンセラーがいる事は非常に残念な事であり、ぜひ罪を償って頂ければと思います。また、被害にあわれたクライアントさんはぜひとも正しい精神医療を受けて頂ければと思います。

 

大変残念な事ではありますが、このように日本にいる心理カウンセラーがクライアントにするべきではない行為をしてしまうというのはよく聞く話です。もちろんアメリカでもそれは起こる事です。しかし、アメリカと日本には大きな違いがあります。

 

アメリカの場合、罪を犯したカウンセラーはそのカウンセラーの資格を管理する機関が、罰則を与えます。罰則の内容は、その犯罪の内容によりますが、機関の指示に従わなければ、資格の剥奪となり、アメリカでは心理カウンセラーとして働く事はできなくなります。例えば、何度もクライアントと性的関係を持ってしまうような心理カウンセラーは、同じことを他のクライアントにすることが考えられるので、心理カウンセラーと働くべきではありません。一見厳しく思えるかもしれませんが、こうすることでカウンセリングを受ける側の人たちを守る事ができます。

 

しかし、非常に残念な事に、日本ではこのようなことは期待できません。なぜなら、日本では、誰でも心理カウンセラーと名乗れてしまうからです(詳しくはこちらのブログをご覧ください)。よって、例えば上記した、最近逮捕された臨床心理士・公認心理師の方が、例え資格を二つとも剥奪されたとしても、その後も心理カウンセラーと名乗っても何の問題もないのです。つまり、今後もこの方にクライアントがカウンセリングを受けに来るかもしれないし、またこの方が性的加害者になる可能性も否定はできないのです。

 

これは非常に恐ろしい事であり、危惧されるべき問題ですが、残念ながら心理学・精神医療の大幅な遅れはこのような所でも悪影響を及ぼしてしまうのです。

日本のメンタルヘルス医療の遅れに関しての詳細はこちらをご覧ください。

このような遅れに憂い、それでもなんとかお役に立てないか、特に生きづらさを感じているアダルトチルドレンの方のために助けになりたいと考え、この度オンラインコースを作成いたしました。

詳しくはこちらをご覧ください。

御興味のある方はお気軽に御連絡下さい。

 

 

 

 

“札幌・北警察署は3日、準強制わいせつの疑いで札幌市南区の無職・佐々木智城容疑者(50)を逮捕しました。 佐々木容疑者はことし2月13日午後3時半ごろ、札幌市北区の共同住宅で20代の女性に対し、カウンセリングと称して体を触るなどのわいせつな行為をした疑いが持たれています。 事件当日、女性の家族から「カウンセラーにわいせつな行為をされた」と警察に通報があり発覚しました。 当時、佐々木容疑者は臨床心理士として共同住宅でカウンセリングルームを運営していて、女性は別のカウンセラーからの紹介で、佐々木容疑者のカウンセリングを複数回受けていたということです。 また当時、佐々木容疑者は北広島市の大学の准教授で心理学などを教えていましたが、ことし6月に「大学に迷惑をかけるかもしれない」と依願退職していました。 調べに対し佐々木容疑者は「性欲を満たすためにやりました」と容疑を認めていて、警察は余罪を含め捜査を進めています。”

(STV NEWSより、Yahoo記事を全文抜粋

 

 

荒川龍也, M.S., LMFT #82425(カリフォルニア州公認心理カウンセラー)

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