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金 一東

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カテゴリー:健康
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顎関節症 (TMJ = Temporomandibular joint disorder)

頭蓋骨症状:あごの痛み、口を開けるとあごに音がする、口が大きく開けられない

26歳の女性Jさんは、3週間前より食事中にあごが痛み、また口が大きく開けられなくなり、ロをあけるとクリック音がするようになりました。医師より、頬の筋肉のマッサージ、かたい食べ物・チューインガムを避ける、抗炎症鎮痛薬の服用を勧められ、症状は短期間で軽快しました。

顎関節は、顎の骨と頭蓋骨を結合している関節です。両側にあって、耳の前下にあります。 TMJ とは本来この関節のことをと言うわけですが、一般的には顎関節症の意味でよく使われます。 症状としては、開口する時のはじけるような音(開口雑音)、大きく口を開けることができない(開口制限)、顎関節痛、頭痛、耳痛、歯の痛み、顔面の痛みなどがあります。

TMJ の原因としては、外傷、変形性関節症、リウマチ関節炎などがありますが、一般的な原因としては、ストレスや癖が原因の歯のくいしばり、歯ぎしりではないかと考えられています。起きている時だけでなく、寝ている時も歯のくいしばりと歯ぎしりは起こります。姿勢の悪さも TMJ の原因になります。例えば、一日中頭を前傾していると顔や首の筋肉にストレスがかかるからです。他にTMJを悪化させる要因としては、体や心をリラックスさせることができない、バランスの悪い食事、睡眠不足などで、あらゆる身体的・精神的ストレスがTMJのきっかけになります。

診断は、上記の症状があり、顎関節の圧痛、開口時の雑音、歯が左右にずれるなどがあれば可能ですが、時には血液検査、X 線,MRI 、歯科診察と歯科検査などが必要になる時があります。 診察上はまったく正常の時もあります。

治療としては、まず、原因を確かめそれに応じた治療をすることになりますが、歯のくいしばり、歯ぎしりに対しては、ストレスの解消、マッサージが大切です。顎の周りや頬だけでなく、首・肩のマッサージも効果のある時があります。顔や顎の筋肉を 1 日通じてリラックスするようにします。硬い食べ物、チュー インガムは避けます。コンピューターを使う時、テレビを見る時、読書する時は、いい姿勢を保ち、何度も休憩を取って筋肉が疲れないようにします。適度の運動とバランスのいい食事も大切です。こういう方法で効果がなければ、口の中にスプリント(マウスガード)を入れる方法もあります。他に歯列矯正、顎の手術がありますが、あまり適応にはなりません。薬としては、筋弛緩薬や抗炎症鎮痛薬が使われます。

※記事中の患者さんは架空の患者さんです。