San Diego Town

サンディエゴ
日本

サンディエゴタウンがゆく!

コラム Column

日本人留学生が体験したサンディエゴ

サンディエゴ留学生

都内大学生Tさんの霊園訪問体験

休日に私は"Fort Rosecrans National Cemetery"という場所へ行きました。ホストファミリーが車を出してくれ、自宅から15分程で着くことが出来ました。午前9:00~10:00の時間帯に訪れましたが、どんよりした天気がこの場所の雰囲気とマッチしていました。辺り一面礎で、規模もとても大きかったです。そう感じたと同時に、それだけ戦争で命を落とした人がいるという事も実感しました。日本も当時の戦争を悼み、黙祷や追悼を掲げますが、形式は違えど、それは世界共通の行いであるのだと感じました。私のホストファミリーは、この場所に来たとき、涙を流しながら当時のことを話してくれました。

この場所で埋葬されているのは、1846年5月にアメリカとメキシコの間で起こった戦争で命を落とした方々だそうです。一斉にこんなに多くの命がなくなる戦争は本当に恐ろしいものであると、礎の数が改めてそう感じさせてくれました。勝利した国も、敗北した国も、多くの人々がなくなってしまう事に変わりはありません。日本も過去に多くの国々と戦争をし、多くの人が命を落としました。私はこの場所に訪れ、今ここで異国の地に行き留学をし、他国の言葉を学び、将来国際的に人と交流できる職に就ける事に、大変幸福を感じました。当たり前ではないと思いました。だからこそもっと努力をして、国籍問わず人をほんの少しでも幸せな気持ちにさせられる様な人間になりたいと思いました。

私は日本で生まれ、日本人であることを誇りに思っています。将来就く職を通じて、「日本は良い国だ」と思ってくれる人が、一人でも多く増えるよう尽力したいです。私のこの将来の夢は、平和だからこそ実現できる事です。

現代社会では、グローバル化が進んでいますが、平和だからこそこういった今の社会があります。日本がこれまで発展を遂げてきたのは、平和が根本にあるためです。平和なくして国は成り立たないです。

今私が行っていることは全て過去の出来事があるからこそできることであると再確認できました。一日一日を大切に、有意義に、感謝の意を込めて過ごそうと感じました。こんな貴重な経験をさせてくれている全ての方々に、心から感謝します。