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アメリカで看護師になろう!

アメリカ看護

アメリカの看護教育って、どうなの?

勉強したい人をサポートするアメリカの教育制度

看護教育に限らず、アメリカの教育制度は、勉強したい人に対するさまざまなサポートが充実していると思います。

例えば、弊社で提携している看護学校のRN to BSN(学士取得コース)やRN to MSN(博士取得コース)には、指定の病院で看護師としてフルタイムで2年間働くと、学費が全額免除されたり、奨学金プラス給与支給があるプログラムがあります。もちろん“誰でも”ではありませんが、経済サポートがあるというのは、勉強したい人にとって大きなチャンスです。

またアメリカの学生は、どの学科に進んでも、ほとんど自分で学生ローンを組み、働きながら学費を支払うというのが一般的です。准看護師の場合、卒業して6か月経ってからローンの返済が開始します。そういった意味でも、アメリカの教育システムは日本のそれより、年齢や性別に関係なく、勉強したい人が勉強したい時期にいつでも学べるという点で、無限にチャンスがあると思っています。


アセスメント授業が徹底
アメリカの看護教育制度
では、看護教育に関してはどうでしょう。専門基礎やフィジカルアセスメントの授業体制が徹底しているのがアメリカ看護教育です。ほとんどの看護学校で、2年目という早い時期にフィジカルアセスメントの授業がしっかり組まれています。

これは、患者一人ひとりの状態を、正確に系統的にアセスメントできるようになれば、そこからさまざまな看護上の問題点やケアプランを、より明確に導き出すことができるからです。そして、緊急時の患者の状態を看護師が判断することができるのです。このフィジカルアセスメントの授業は、大学院に進む看護留学生にとって、必須ともいわれるほど重要視されていることです。

また看護学校に限らず、授業以外に毎日5~10時間も勉強し予習をします。これはアメリカ人にとって幼い時期から当然のことです。つまり予習していることが前提なのは、アメリカの教育では当たり前のことなのです。

週に一度しか授業日のないアメリカの日本語補習校は、もっと大変です。かつて私が教鞭を執っていた頃、日本人保護者に“授業だけではカバーできないことが普通です”とよく説明していました。日本では、学校で習っていないことを宿題に出したら保護者からクレームが来るのは当然のことでした。しかしここアメリカでは、たった週に1度の授業で全てをカバーできないことは当たり前なので予習が必要なのです。これもアメリカ教育方針の一部と言えるでしょう。

そもそも、アメリカの小学校に通う子ども達の教科書の分厚さを見れば、看護教育を受ける者が、どのくらいの量を覚え、知っておくべきことが膨大で無限とも言えることが理解できると思います。またアメリカで教壇に立つ教授陣たちが、分野を問わず凄いと思う点は、生徒たちに学んで欲しい、勉強して欲しいという考えと強い信念です。

ちなみに、看護学校在籍中の学生や卒業生が口を揃えていうことは「寝る暇がない!勉強しても勉強しても時間が足りない!」です。その理由の一部を挙げてみましょう。

「ケーススタディーの多さ」
大体の概要について予習済みであるというのが前提なので、日々の授業では、さまざなケースを実際のデータやラボ詳細を基に、各個人が問題点や治療方法、それに必要であると考えられるケアについて意見を述べ、ディスカッションし、プレゼンテーションをする形式が多いのです。

「実習での徹底」
アメリカのラボは、看護学生同士が注射をし合ったり、実習先ではインストラクターや実習現場看護師の監督下であれば、IV(点滴)以外のほとんどの注射をしたりすることは当然のことです。実習なのだから、技術的に学べということです。卒業したら看護師として専門家であるべき。だから注射もプロでなければならないのです。これは最低条件なのです。

看護師とは、責任ある専門職の一つで素晴らしい職種です。アメリカで看護師をしている方と話をしていると、彼らが自信と誇りを持って仕事に臨んでいるのを強く感じます。しかし、ここ数年、私は日本で正看護師を目指す看護学生や、現在正看護師として働いている方、そして将来的にアメリカで医療従事者としてキャリアチェンジしたいと考えているという方とカウンセリングをしてきて、アメリカの看護留学の現状を伝える必要があると非常に強く感じています。

次回のコラムでは、看護留学カウンセラーとしての立場から「アメリカで専門職に就くための心得」についてお伝えします。これから看護留学カウンセリングを受ける方、そして既に他社でカウンセリングを受けた方にも、ぜひその心得を知って欲しいと思います。