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コラム Column

海外生活、国際結婚、子育てを応援するMy Peaceful Family

塚越悦子

英語が出来たほうがよい場面

ハワイでの数ヶ月の滞在中、国際結婚を目指して婚活中の女性を対象にしたスカイプでのセミナーを2度行いました。第一回のテーマのひとつは「語学力」。このスカイプでのセミナーは、国際結婚専門の紹介サービス、Kaiwa-USAを主催する松本直子さんと一緒に行ったのですが、打ち合わせの時にも「語学に自信がないことも手伝って、最初のメールのやりとりから次のステップであるスカイプでの会話になかなか進めない人が多い」とお聞きしていました。

海外で暮らすことになるシナリオはいくつかありますが、もし配偶者の海外赴任という理由であれば、その国の言葉がそれほどできなくても、場所にもよりますが普段の日常生活にそれほど支障はないでしょう。特にサンディエゴでは、やろうと思えば日本語だけで生活することも可能なように思われます。また、数年経てば日本に帰ることが前提になっている海外赴任であれば、日本語が通じる人とだけの交友関係で数年を過ごすこともできます。でも国際結婚となると話は違ってきます。当たり前のようですが、結婚は生活ですから、パートナーと多様な難易度の会話をしていくことになります。前述のスカイプのセミナーでは、国際結婚をして何年も経っていても、やはり言葉がネイティブ並みには出来ないことで感じるフラストレーションや苦労話なども飛び出しました。現実的な話をすれば、婚活の段階で既に「英語が・・・」と二の足を踏んでいるようでは、結婚後の生活はさらに厳しいものになる可能性が高いでしょう。国際結婚をしたパートナーと一緒に日本に住む可能性はおそらくないという場合であればなおさら、語学がどのくらい出来るかによって、生活の質が大きく異なってきます。

先日、知り合いに頼まれて、アメリカ人の保険エージェントの通訳をしたことがありました。メディケアという高齢者向けの公的医療保険制度に関する話題で、私自身も知らなかったことを学ぶよい機会となったのですが、この経験を通じて、やはり「語学ができないと、知らないところで損をしていることがある」と痛感しました。保険だけのことであれば、日本人のエージェントを雇って解決できる部分は大きいでしょう。ただ、例えば家族の有無やそれぞれの年齢、病歴や収入のレベルなど、家族全員のそれぞれのニーズを聴き取り、時間をかけてきめ細やかに対応してくれる人でない場合、思わぬところで大事なことを見逃している可能性もあります。住んでいる国の言葉がいまひとつという状況のために、必要な情報、あるいは知っていれば受けられる補助などを知らないままに過ごすのはやはりもったいないことだな・・・と感じました。国際結婚をきっかけに移住して数十年が過ぎ、パートナーに先立たれたその時になって困らないためにも、これからも語学の勉強は続けていこうと思った次第です。また2013年には、国際結婚を語学という側面から支援するサービスも提供する予定です。

毎日更新の「成功する国際結婚の秘訣!『国際結婚一年生』著者:塚越悦子公式ブログ」では、国際結婚を真剣に考える方、そしてサンディエゴで子育てをする方にとって役立つ情報を発信しています。こちらも合わせてご覧ください。