San Diego Town

サンディエゴ
日本

サンディエゴタウンがゆく!

コラム Column

アメリカで夢を叶えた日本人ダンサー

Aimie Nakajima 中島愛美

Oビザ 取得への道 3 最終回

あけましておめでとうございます!
皆さんホリデーはいかがお過ごしでしたか?

私は新年早々1月1日からダンスで始まり、全北中南米テレビ中継もされた世界規模のアメリカ伝統的新春祝賀パレード、Rose Paradeにて元気に躍りました!

グラミー賞にも輝いた世界的なバンドKool & The Gang本人達との共演で、私達のパレードフロート車であったアメリカで大人気のアワード受賞ワインStella Rosaは今年のグランド・マーシャル、Chaka KhanからGrand Marshal Trophyアワードを受賞致しました。
新年早々、幸先の良いスタートを切る事ができとっても嬉しいです。




さて、今回はO(アーティスト)ビザ取得への道、最終話をお伝えいたします。

「未来」の証拠集めについて

1.ディールメモの作成
ディールメモとは今後3年間の仕事予定の書かれた書類のことです。将来どれほどの期間、どのような内容の仕事をどのプロジェクト、カンパニー(又はエージェントなどの将来の雇用主)とどれほどのお給料で行うかなどの詳しい書類作成が必要となります。
提出枚数に決まりはないので、1枚で最長の3年間分を網羅する契約を提出するのか、シーズンまたは年ごとに別の団体から契約を頂くのかは個人によります。信頼できる弁護士さんにアドバイスを頂いてください。

2.高収入の証明
平均的な同業者と比べ、卓越した能力・業績に匹敵するような著しく高い収入を得ている、あるいは高額の収入や報酬を得る予定であることを契約書などで証明します。ディールメモ提出時にこの項目も提出できるとビザ取得への強みになります。


私のケース:

私は能力証明6条件の内、6つ全ての項目を網羅して申請しました。最終的に全ての証拠書類は250ページを越え、情報量が多かったので1つのぺージにつき2-4枚の写真やフライヤー等も一緒にまとめて作成しました。ダンスをしながらのビザ申請だったので、追加書類も日々増えていき、更に推薦状や、契約書、スポンサー書類等もあったので、全部で300ページ程にもなっていたと思います。

書類を作り終えて学んだことは、写真の重要性です。写真は一番大きな証拠となるので、今は踊るたびに写真やビデオを撮ることを忘れないようにしています。

日本での経歴もとっても重要!

目標はアメリカのビザでも、アメリカ国内以外、つまり日本での活動を怠ってはいけません。毎年ビザ条件が厳しくなっているので、自分の国での経歴も審査の対象になります。私の場合はパフォーマンス含めヒップポップダンスバトルで勝利したり、国体開会式ダンサーに選ばれ天皇陛下の前で思いっきり踊ったりした経験があるのでビザ取得へ繋がりました。

弁護士の重要性:

Oビザを取る!と決めてからまず移民専門で特にOビザに強い弁護士を見つける事はとても大事です。夜逃げされたり高い料金を請求されたりなど怖い噂はよく聞くので、慎重に選びましょう。

良心的な弁護士は初回の無料相談などで現時点での取得確率や不足している証拠など的確なアドバイスを与えてくれます。もし無理と判断されたならはっきりと言ってくれるはずです。言い換えれば実績が無い人はこのビザには向いていません。しかし、どの部分が足りていないのか明確であれば、それに向かって努力あるのみです。

覚えておきたい事としては、弁護士の方に完全に任せっきりにせず、移民局のウェブサイトにはガイドラインがありますので自分でもしっかりとした情報をリサーチしましょう。

また、ビザの申請プロセスは最短で2〜4ヶ月ほどと言われていますが、推薦状やディールメモなどたくさんの方々からの協力によって獲得できるビザなので、最終的にかかる時間は個人によって大きな差があります。

何事も早いに越したことはありませんから、なるべく早く信頼できる弁護士とコンタクトを取って、何が必要なのかを明確にしておきましょう。

最後に…

異国の地でビザを取り働くというのは容易なことではありませんが、人の何倍も努力するという強い覚悟と行動力があれば夢に近づく事ができます。私の場合はダンスですが、各分野で"突出した才能や技能"を持つ方ならどなたでもOビザを申請することができます。

ビザ獲得はゴールでもありスタートラインでもあるので頑張ってください!より多くの日本人ダンサーの活躍を願って応援しています。


<私の経験に基づいた意見なので、個人によって状況は異なります。専門的なご質問等は信頼のできる弁護士さんへお問い合わせ下さい。>