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コラム Column

日本酒唎酒師あやかが日本酒を語る

伊藤彩夏

香り高い純米酒 香醸

今回は、サンディエゴに新しく入荷してきた、ちょっとユニークな日本酒をご紹介したいと思います。

日本酒どころ兵庫県で350年の歴史をもつ老舗「菊正宗」が協会酵母を元に、長い年月を重ね、香りの高いオリジナル酵母「キクマサHA14酵母」を造り出しました。

通常香りの高い吟醸酒は精米歩合が高いので、それに伴い、お米に含まれる旨味成分も一緒に削られ、スッキリとした雑味の少ない味わいに仕上がります。しかし、香りを引き立たせるキクマサHA14酵母を用いることで、お米の旨味が特徴の純米酒を使用ながら、香りの部分は酵母で補うことが出来るため、旨味と吟醸酒のようなフルーティーな香りを持ち合わせた、日本酒を造り出すことを可能にしました。

菊正宗酒造が位置する兵庫県の灘地方は、良質な酒米と宮水という、六甲山の自然の恵みを受け、江戸時代から名酒の地として名を馳せていたようです。

皆さんは「くだらない」という語源をご存知でしょうか?「くだらない」という言葉は、「つまらない」「取るに足らない」といった意味で使われますが、この「くだらない」という語源は、日本酒にまつわることから来ているのをご存知ですか? 現在は東京へ行くことを「上り」といいますが、江戸時代は都が京にあったため、江戸へ行くことは「下り」と言われていました。
当時の江戸では良質の酒が少なかったため、灘の銘酒が最高級品としてもてはやされたようです。灘の酒は京都を通って江戸へと運ばれていったために「くだり酒」と呼ばれていました。各地の地酒も、江戸へ「下る酒」と江戸に行かない酒とに分かれました。こうして「江戸にもくだらない酒はたいしたものではない」というところから「くだらない」という言葉が生まれました。昔から日本酒が私たちの生活の一部だったことが伺えますね。

BeShockでもは、今月より香醸の取り扱いを始めたので、革新的な日本酒を是非味わいに来て下さいね!

2017.6.16
唎酒師 伊藤彩夏

 

毎月1日はBeShockで日本酒を呑みながら学ぼう!

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